ウォルス:というわけで、今回は受験に役立つ(とはとても思えない)物理の授業です。レッド:また唐突だな義兄さん。
……ところで義姉さんは?ウォルス:御影さんはまだ宇宙じゃないかな。
お腹減ったら帰ってくると思うし、大丈夫だと思うよ。レッド:ええー……第一問御影さんが地球の周りを公転している。
その時の速さを求めよ。
なお、重力加速度gは9.8m/s
2、万有引力定数Gは6.67×10
-11N・m
2/kg
2、
地球の半径Rは6.7×10
6m
地球の質量Mは6.0×10
24kg
御影さんの体重mは55kg、高度hは3.0×10
6mとする。
ウォルス:因みに、御影さんの体重は
僕がお姫様抱っこした時の体感重量です。レッド:なんつー惚気。解説計算を楽にするため、全て文字で式を立てます。
(求める速さをvとおきます)
宇宙での御影さんの運動方程式は
(これを式①とおく)
地球での御影さんの運動方程式は
(これを式②とおく)
①、②を連立させGとMを消去すると
ここで各数字を代入すると――
ウォルス:速さは大体毎秒2144mくらいですね。
レッド:……メチャ速いってのは判るけど、実感が沸かないな。
ウォルス:音速と比較して……6.3マッハってところでしょうか。
ウチのメンツで言うなら雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄雄!!!覇ァッ!ウォルス:フォリアさんの素振りの先端速度くらいです。レッド:HAEEEEEEEEEE!ウォルス:という訳で小手調べに一問やったけど、判った?レッド:判る訳無いじゃん……。
ウォルス:……
レッド:ってか、mとかhとか乱舞してるのを見ると
物理ってエロいなーって考えが先行し――――――すっ
ウォルス:あレッド:?
どうしたんだ義兄さ――
メリー:こんのぉ……
レッド:うぉ!?
メリー:恥晒しめがぁぁぁぁぁぁっ!ウォルス:……うわぁ……メリー:馬鹿が失礼したね、賢兄。ウォルス:いや……っていうか、レッドはいいの?
メリー:お腹減ったら帰ってくるよ。
それより、続きをどうぞ。
ウォルス:わ、判った……第二問メリーがバニシングブロウでレッドを殴った後
レッドは地球を公転し始めた。
メリーがレッドに与えた力学的エネルギー(として考えられる最低量)を求めよ。
なお、メリーは水平方向にレッドを殴ったと仮定する。
空気抵抗は無視してよい。
重力加速度gは9.8m/s
2、万有引力定数Gは6.67×10
-11N・m
2/kg
2レッドの公転半径Rは6.7×10
6m
地球の質量Mは6.0×10
24kg
レッドの体重mは75kgとする。
ウォルス:……流石に、地球の重力圏は飛び出さないよね?
メリー:さぁ。第二宇宙速度を超えてたら行っちゃうんじゃない?
ウォルス:……解説「公転する=遠心力と万有引力が釣り合う」という事なので
求める速さをvとおくと
ここからvを求めると
運動エネルギーを求めるので
ここで各数値を代入すると――
ウォルス:2.3×108J…?
メリー:ふむ。
大体ダイナマイト77kg分か。
ウォルス:……メリーのパンチはダイナマイト77kgに匹敵……
喧嘩しない仲良し兄妹で良かったと心底思う。
あ、因みに二番目の式で求めた速度vは第一宇宙速度と言いまして
地表スレスレを飛ぶ衛星に必要な速度でして、秒速7.91km程です。
(空気抵抗を無視した値)メリー:よく、サージャがその位の速度で飛ばされてるね。ウォルス:色々と間違ってるよ、みんな。メリー:受験生応援スペシャルという事で
今回の記事はお送りいたしました。
まぁ、本物の受験生がこのブログ巡回してるなんて
微塵も考えちゃいませんが。
つまり、確信犯です。
もし万が一、見てらっしゃる方がいらっしゃいましたら
兄からメッセージがあるそうですので聞いてやってください。ウォルス:セージからメッセージという訳でして――メリー:では皆様、さようなら。ウォルス:ま、待って待って。冗談だってば。受験生のみなさんへ―――― こんなところ、読んでる場合じゃないよ。
※当記事で扱った問題について生じた如何なる損害について
当方は一切関知致しません。
……数式は多分あってますが、数値計算は手で行ったので
正確性はかなり低い事を追記しておきます。
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