美しく焼ける夕日の中で
彼と交わした言葉を
今でも覚えている
これから先、一生……俺の為に、剣を打ってくれないか?……不っ器用だねぇ。
どうして、結婚しよって素直に言えないかなー。
う、うるせぇ。
これが剣士流の告白なんだよ!
ふーん……
じゃあ、私は鍛冶屋流の返事をしなきゃいけないんだね?
内容は決まってるけどさ。
……そうか。
だから……先に、ね?
ん?何が?
ん~
……俺からするのか?
当たり前じゃん。
ほらほら。
わ、判った判った。
じゃ、目、閉じてろよ……
……
……
しゅるり。
(#゚Д゚)誰が脱がせろっつったゴルァァァァァッ!!!!
GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!
とかいいつつ、結局許してしまったわけだけど……
鍛冶屋流で返事する、と言った以上、私も剣を打たないとね。
一世一代のエンゲージソードを。……
アレを使うのに、こんなに相応しい場面も無いね。
出でよ!
伝家の宝刀「鬼神鉄」!!!私はお前で、
最高最強の恋剣を創っちゃるからな!(訛
……
数時間後
ゴォォォォォォォ――――と、溶けん。
そろそろ鉄の沸点だってのに、全然溶けないじゃない。
燃焼触媒の炎の召喚石も底を尽きそうなのに…………ん?
ぼふっ苦戦してるようだな、メリーえ?ヴァルカン?
なんで外に?
気付いてないのか?
炎の召喚石の力で、鉄火場の属性が純粋な「火場」になった。
それ故、エネルギーを消費することなく顕現できたのだ。へぇ……
で、何の用?
先ほどは、お楽しみだったようで。さしもの私も汗ダクダクだったよ(ニヤニヤ
こっ、こっ、この出歯亀サラマンドラがっ!!!はっはっは、ご馳走様でした。
……まあ、それは置いておいて、だ。
鬼神鉄を溶かして、あやつの為に剣を打ちたいのだろう?あ、うん。
心鉄として使うつもり。
ふむ。
皮鉄は軽鉄ってところか。ご名答。
完全にレッド仕様にするつもり……なんだけど
その肝心の鬼神鉄が一向に溶けないから加工が出来なくて……
そりゃそうだ。
鬼神鉄の融解点は12000度だからな。……は?
は、じゃない。
事実だ。ちょっと、ちょっとちょっと!
鉄の融点の10倍近いじゃないの!
そんな高熱を生むことが出来る炉なんて……
無いな。
だが、炉じゃなければ出来る。え?
お前の心だ。……???
恋の炎、という言葉があるだろう。
お前の心の臓は、私という『炎の化身』と一体化している。
想いが強ければ、それに見合った炎を生み出す事が出来る筈だ。……一万二千度を生む、恋心……
そうだ。
……やってみるか?……上等!
一万二千度だろうと一億二千度だろうと出してやる!
だって私はレッドが好きだから!!!いくよ!いくぞ!
この恋の炎!
極限まで高めれば!!
溶かせないものなど!!!
何も、無い!!!!
溶けろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!
ズゴォォォォォォォォォォ......ン
どろり。
とっ、溶けた、溶けたよヴァルカン!
…………ヴァルカン?
すまぬ……力を使い過ぎたようだ……
ちょっと、眠らないと……え!?
安心しろ、ちゃんと炎の加護はしてやる。……ヴァルカン。
そんな湿っぽい顔するな……好きな男と一緒になるんだろ。祝ってやれないのが残念だがな。で、でも、ヴァルカンが……!
消滅するわけじゃない……
お前が鍛冶道を極め、炎を自在に操れるようになったら
また目覚めるとするさ…………判った。
その日が早く来るよう、私も頑張る……。
そうしてくれ……出来れば、M○THER3が発売される頃に起こしてくれ。……わ、判った。
うむ、じゃあ、鬼神鉄が冷めないうちにとっとと刀身を造れ。
あばよ。……
……ごめん、ヴァルカン……
カーン カーン カーン...
出来た……
レッドへの想いの全て。
私とヴァルカンの想いの全て。
何もかも、
貴女に注ぎ込んだ。
貴女は私。
そして、貴女の名前は――
グリランドリーというわけで、12000HITありがとよ!
ちょっとシリアスちっくだけどいつも通り即席だぜ!
というわけで先を期待しちゃ嫌だぜ!
っていうか、イタタタな部分がかなりあるけど
そこはタイタタタだからって事で!(ウォルス曰く)
じゃ、またな! PR