…………
メリー:第一回上映会は
まあまあの成功だったようだな、映像技術部長?
彼方:これも皆様のお陰です。
メリー:ご来場頂いた皆様には感謝感謝、だ。
それにしても……
いつの間に、上映施設を?
彼方:クランクアップ後です。
昔からやりたかったんですよ、映画館。
高校時代は、映画研究部で映画撮ってましてね。
メリー:ほう。
画面こそ小さいものの、なかなか良い出来じゃないか。
彼方:床も壁紙も家具も一新しました。
チケ直前で、大変気が引けたのですが…。
メリー:ふふふ、浪漫の対価を問うなんて、無粋な真似はしないさ。
たまにはこんな、娯楽施設も悪くないと思うよ。
パッ メリー:……ん?
サージャ:やぁ、劇場のみんな。
楽しんでもらえたかな?
メリー:これは……所謂楽しみ映像?
彼方:ええ、まあ。
サージャさんが、どうしてもと言われたので、先ほど撮った映像です。
サージャ:この映画は
『QUHOシネマズ』が
五月病に耐えてウダウダと作った徹夜とクホの結晶だ。
絶対に無断転載とかしないでくれよ?
メリー:
『QUHOシネマズ』……?
彼方:新進気鋭の映画制作会社で、社長は私です。
同業者に
『罠ブラザーズ』という団体もありますよ。
メリー:(……なんだろう、身に覚えのある寒気が)
サージャ:さて、ここでちょっとした裏話をしよう。
このフラッシュ、半分以上の画像は過去に使用した画像なんだが
それでも一部新規画像がある。
オープニング、タロット、エンディング、それともう一つ。
俺の紹介シーンだ。
メリー:……?
サージャ:これを見て欲しい。
これが
撮影前の俺のステータス。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
そしてこっちが
今のステータスなんだ。
HPやSPが違うのは、憑依のせいなんだけど
それ以外に、ひとつ妙な点があるんだけど…気づいたかい?
メリー:…………?
あ、
Jobが減って…………ってオイ!?
サージャ:うん、そうなんだ。
この一枚の為に、イカに戻ったんだ。 メリー:馬鹿な…。
サージャ:一時間くらい、そのまま弓で遊んでたんだけどさ。
いやぁ、楽しかったね!
出来ればそのままストライカー続けたかったけど
そうもいかないだろ?
だから涙を飲んで、ガンナーに戻ったんだ。
ガンナーも嫌いじゃないけどさ。
メリー:あの手紙はそういう事か…。
サージャ:俺が旅にでも出るんじゃないかって
みんな勘違いしたんじゃないか?
普段、俺を乱暴に扱ってるフォリアも
これを見て、少しは俺の事を心配――――
フォリア:(スッ
サージャ:(ビクッ
フォリア:……
『俺の事を心配』――なんて云おうとしたんですか?
この私が
女装風情を
心配する事があるだなんて
よもや思ってませんよねぇ?メリー:(ひでぇ……)
サージャ:え、えとー……あー……
???:(サージャさん、この
カンペ読んで!)
サージャ:(お、助かる!)
サージャ:えーと、
『俺の事を心肺停止に追い込むに違いな――』……って、え!?
メリー:……。
彼方:……。
フォリア:あら……良く判ってるじゃないですか!
では、ご期待通り
NO FUTURE!!!!!!サージャ:あ、ちょ、マジ御免!お使い行くから!逝くから!
そんなんしたらお使いの前にお迎えが―――!
フォリア:まだまだ!
まだ動いてるじゃないですか!
サージャ:や、やめ、そこに槍はァァァ!
らめぇぇぇぇ――――…………
メリー:……映像技術部長。
彼方:はい?
メリー:あの駄洒落カンペって……。
彼方:…………。
CN:魔人 さんから頂きました。 PR